お知らせ

あのりふぐの水揚げ状況
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「あのりふぐ」三重ブランド認定

伊勢えび、的矢かきと並ぶ志摩市の新しい冬の味覚として期待されている「あのりふぐ」が 三重県の知名度を向上させ観光及び物産の振興並びに農林水産業等の生産者の意欲を高めることにより 地域経済の活性化に資することを目的として認定される「三重ブランド」として認定されました。
今回の認定は、「あのりふぐ」の生産者である志摩の国漁業協同組合が申請していたもので 長年にわたる漁業者の資源管理の努力と飲食店や旅館と協働して貴重な天然トラフグを より良い料理で消費者に提供するという取り組みを通じて 地域振興にも大きな効果を上げていることが高く評価されたものです。

「あのりふぐ」が三重ブランドに認定

農林水産省から優良事例として認定

あのりふぐ協議会の活動が、農林水産業を核とした自律的で経営感覚豊かな農山漁村づくりの先駆的事例「立ち上がる農山漁村」として農林水産省の認定を受けました。
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あのりふぐ協議会について

あのりふぐ協議会の設立

あのりふぐ協議会の設立

あのりふぐ協議会は、漁師たちが大切に守り育ててきた安心で安全な天然トラフグである「あのりふぐ」を消費者の皆様にもっと食べてもらいたいという想いから、 志摩の国漁業協同組合と消費者の皆様にあのりふぐを直接提供する観光協会、旅館組合、飲食店組合 、商工会などの関係者が集まり設立されました。
※現在は三重外湾漁業協同組合です。

認定店制度

きちんと「あのりふぐ」を提供する証明です

あのりふぐ協議会では、消費者の皆様に偽りの無い「あのりふぐ」を提供するお店に協議会の認定看板を掲示しています。 写真の看板のお店では、消費者の皆様に安心して 「あのりふぐ」をご賞味いただけます。
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あのりふぐ漁の安全と大漁を祈願して

あのりふぐ協議会では、毎年2月9日を「あのりふぐの日」と定め、伊勢神宮にあのりふぐを献納し、漁の安全と大漁を祈願しています。
豊かな海の恵みに感謝する気持ちを忘れず、いつまでも「あのりふぐ」を守り育てていきたいと思います。

あのりふぐ漁の安全と大漁を祈願して

宣伝活動

きちんと「あのりふぐ」を提供する証明です

新しい志摩の冬の味覚である「あのりふぐ」を、より多くの皆様に知っていただき、ご賞味いただくために、あのりふぐ協議会ではこのホームページを始め、ポスターやパンフレットを通じて皆様に「あのりふぐ」の情報をお伝えしています。
また、安乗漁港では「あのりふぐ」の大看板が皆様のお越しをお待ちしています。

あのりふぐを守り育てる

トラフグ漁の始まり

安乗では戦前からトラフグ漁を行っていた

安乗地区では、数名の漁師たちが戦前からトラフグ漁を行っていました。
当時は現在ほどの水揚げもなく、東は千葉県沿岸、西は和歌山県沿岸まで、トラフグを求めて出漁していたそうです。
そうして、寄港する先々の港の漁師たちにトラフグの延縄漁を伝え、愛知県の日間賀島、静岡県の舞阪などでもトラフグ漁が行われるようになりました。

豊漁から得た教訓

そんな中、昭和59年に、トラフグ漁は大きな転機を迎えます。
それまで少ししか釣れなかったトラフグが突然大量に釣れたのです。
トラフグには時々このような現象が起きるようですが、原因はよくわかっていません。
数ある魚の中でも「高級魚」の頂点に位置するトラフグですが、その時、安乗地区の漁師たちは考えました。
「海の神様がくれたこの恵みを、どうすれば有効に利用できるか?」を・・・

豊漁から得た教訓

トラフグを守るための自主規制

小さいトラフグは釣れても放流する

安乗地区の漁師たちは、トラフグ漁の先進地である西日本の漁師たちから、無秩序にトラフグを捕り続けた結果、年々トラフグが少なくなっていったことを聞かされました。
そして、この海域のトラフグを守るために日間賀島や舞阪の漁師に働きかけ、「操業期間は毎年10月から翌年の2月まで」、「漁法は底延縄のみ」、「小さいトラフグは釣れても放流する」といった厳しい漁業規制を自ら設けたのです。

育てる漁業へ

さらに安乗の漁業者は、自分達でお金を出し合い、昭和61年からトラフグ稚魚の放流事業を始めました。トラフグは成長が早いため、放流してから1年半で体重が1キロ近くに成長することや、稚魚の間は伊勢湾で過ごしていることも分かりました。
遠州灘から熊野灘にかけての海域は年により変動はあるものの、日本ではトップクラスの水揚げ量(安乗漁港平成14年度漁期:75トン)を誇る漁場となりました。
その陰には安乗の漁師たちが長年積み上げてきた、トラフグを守るための地道な努力があるのです。

※写真 ①毎年10万尾以上の稚魚を育てて放流 ②トラフグの稚魚(生後20日)尾鷲栽培漁業センター提供 豊漁から得た教訓